イチロー 学生との関わり~自身の経験を次世代につなぐ~

イチロー

みなさん、こんにちは!

ルーキーです。

今回は、イチローさんと学生との関わりと名言について考察させていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

みなさんご存じのように、イチローさんは引退後プロ野球選手のキャリアとしては少し異なる活動をされています。男子高校生への野球指導、女子高生とのガチンコ試合としかもずっと継続して活動されておられるのが敬意を抱きます。

イチローの野球に対する想い

イチローさんは、2019年に現役を引退されてから、「野球への恩返し」がしたいと思うようになられたそうです。イチローさんほどの実績を出された方であれば、監督や野球解説といったキャリアを選択されるのかと思いましたが、その選択はご自身が得てきた経験を残したいと考え、未来のある学生達に伝える活動を始められました。

2020年、初めて高校(智辯和歌山高校)を訪問した際には、野球の技術指導だけではなく、以下のことを伝えることを重視されていました。
・野球を自分で考える力
・練習の意味を理解すること
・失敗から学ぶ姿勢

イチローさんは、高校生は一番伸びる年代だと感じており、野球技術だけでなく人間としても大きく成長する時期だと考えています。そのため、答えを教えるのではなく、自分で考えるきっかけを与えたいという姿勢で学生たちに接していました。「なぜそう思った?」「本当にそれでいい?」と、自分で考えてもらう機会を多く作られていました。

野球を通じて、考える力や人生に役立つ姿勢を次世代へ受け継ぎたいという姿勢が明確に表現されていますよね。野球理論は様々あり、どうすれば直球が速くなるのか?打球を遠くへ飛ばせるのか?正確なキャッチングとスローイングができるのか?について、監督から厳しい指導を受けて、高校球児は力をつけてきているのが一般的かもしれません。

しかし、イチローさんは「なぜそのプレーを選んだのか?」「どう考えればもっと良いプレーができるのか?」という対話に多くの時間を割いていました。智辯和歌山高校での指導について、具体的なケースをお示しいたします。

1日目は、「まずは教えない。選手を見る」ことを徹底されていました。その理由としては、「相手を知らずに教えることはできない」とのことです。これは納得です。選手一人一人のプレースタイルや性格、ポジション、能力と誰一人同じような選手はいないので、まずは知ることから始めるというのは、とても大切だと思いました。

そのため、練習やチームの雰囲気を何時間も観察され、そこで「すごくよく練習している。でも、練習量が多すぎることで、無意識に力をセーブする癖がつくかもしれない」と感じられたそうです。

2日目は、「答えを教えず、考えさせる」ことにフォーカスされていました。なぜそうするの?と質問を繰り返し、例えば守備や走塁について、なぜその位置に立つのか?なぜそのタイミングで動くのか?相手は今何を考えているのか?と徹底的に選手たちに考えさせました。

3日目は、「自分が手本となる」ということで、自らフリーバッティングを披露し、打球を次々とスタンドに運び、選手たちは驚きを隠せませんでした。イチローさんの目的は、「どうすればあの打球が打てるのかを考えてほしかった」と「考えることの大切さ」を一貫して意識されていました。

そして、別れ際にはイチローさんらしく「ずっと僕、見てるから。ちゃんとやってよ」とだけ伝えてグラウンドを去られました。毎日一生懸命練習している選手たちは、「ちゃんとやっているけど…」と戸惑ったそうですが、その言葉を選手たちは数年後どのように振り返っているのでしょうか。

実際、イチローさんの指導を受けた選手たちは、「この一球をちゃんと投げよう」「今日の練習をちゃんとやる」と考えて、一球を大切にすることを学んでいました。

当のイチローさんは、「ちゃんとやってよ」の意味について、「あの一言で、3日間全部を思い出してほしかった」とコメントされています。加えて、「1日だけの指導だったら絶対に言えない言葉。3日間一緒に過ごしたからこそ通じる言葉なんです」と語られています。さすがイチローさん、本当によく考えて学生たちのことを想って言葉を発せられているなと感銘を受けました。

野球教室について、1日(数時間)での指導はよくありますが、イチローさんのように3日間もかけて指導するケースは私は目にしたことはありません。それだけ多くの時間を費やし、選手たちと向き合うというイチローさんの本気度が伺えますね。

私たちの行動の9割は無意識によって決められている

みなさんは、日常生活をどのように過ごされていますか?私たちの行動の9割は、意識的ではなく、無意識によって決められているという報告があります。「えっ!?そんなことないよ。もっと意識的に活動して物事を考えて決めているよ」という方もいらっしゃるかと思います。

人間の脳は、人体の中でも特に効率的に動く臓器と言われています。簡単に言うと、ものすごく省エネが好きなようです。脳は、膨大な情報を受け取り、それを瞬時に処理するため莫大なカロリーを消費しています。

みなさんの人生において、集中して考える時間が長くなるほど、強い疲労感に襲われた経験はありませんでしょうか?運動することでの疲労とは、また違った疲労感がありますよね。それだけ、考えるという行為はエネルギーを消費するということになります。

普段の生活においては、そこまで考えこむ必要はないかもしれませんが、今回のイチローさんの指導にありましたように、ご自身が重きに置いている環境において、「なぜそうするのか?」と自分自身に問いかけてみることで、新たな課題や発想の拡大、気づきなどが得られる可能性もありますね。

例えば、学生さんであれば期末試験で自分自身が期待したまずまずの成績を得られたとします。それで満足して、次回の試験にも同じような姿勢で取り組むのか?それとも、イチローさんのように、なぜを自分自身に投げかけて次回は更にスコアアップを目指すのか。「なぜ、2週間前から勉強に取り組んだのか?なぜ、得意科目から勉強を始めてしまうのか?なぜ、今のような勉強スタイルになったのか?」など。

ご自身の目標に向かって普段の行動を「考えることによって見つめ直す」ことで、新たな自分に出会えるかもしれませんし、成長にもつながるかもしれません。そして、考えることが習慣となれば、長い人生生において、仕事や家庭、趣味などにきっと役立つことも多いのではないでしょうか?

今回は、イチローさんの学生との関わりと名言について考察させていただきました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

次回は、イチローさんとメジャーリーガーとの関わりと名言について考察させていただきます。

よろしくお願いいたします。

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